優しく手を握ってくれた。


「うぅっ… ひなたぁ……」

「屋上行くか?」

涙が溢れてしまったあたしの肩を抱いて、陽大は屋上に向かう。



屋上につくと、陽大はあえてあたしの隣に腰をおろした。


「美海、なんかあった?」

「陽大… 綾香のこと好き?」

「は? 綾香?」


あたしが頷くと、陽大はあたしに密着した。