〈有side〉


頭はボーッとしていたけど翔真の言った言葉は聞き取れた


段々頭が冴えてくる


「翔、真…?えっ、何で?」


やっと出た言葉だった


「何でそんな事言うのよ?
そんなの無理なのわかってるのに…
さだって翔真には…」


「有、オレはこれ以上自分の気持ちに嘘をつきたくない。いや、もう嘘をつけないんだ」


そう言うと翔真は私を抱き寄せて耳元で囁く








「もうお前しか愛せない」