何だかんだ言いながらもそこはデキル女、難波さん


入社して三ヶ月も経つと一通りの事は出来るようになっていた


もちろん朝のお茶もそれなりに形になってきた


実は私はこの頃からある決心をしていた


それは結婚後、退社する事


初めは結婚しても仕事を続けるのもいいかなと考えていたけれど


いくら真太郎さんが後を継ぐと言っても


翔真にも家元の息子として、それなりの立場がある


実際、会社が休みの日に実家のお茶会に出たり


経済界の人達が集まるような立派なパーティーに出席したりしていた


だから私はこれまで会社で営業アシスタントとして


みんなを支えてきたけれど


これからは翔真だけを一生懸命支えていけたらな


って思うようになったんだ


翔真のアシストをしていこうって






それにね、


私のもう一つの希望も叶えたいしね