「食わねーの？」


って言葉にハッとして一気に目の前の状況に引き戻された


見るとテーブルの上には上品なお盆の上に


これまた上品な器に盛られた鯛茶漬けがのっていた


「うわぁ～、美味しそう」


「食ってみ、マジ美味いから」


言われるまま鯛茶漬けを一口食べてみた


「んっ!!美味しい！」


うわぁ、お茶漬けなのに何なんだろこの贅沢過ぎる美味しさ


「幸せすぎるぅ～」


思わず声に出して言うと


「ハハッ！お前やっぱおもしれーな」


って思いっ切り笑われた


その後もたっぷりと鯛茶漬けを堪能してすっかり気をよくしていた私なんだけど


ふと、結構な時間になっていることに気づいた


「あのぉ…そろそろ私お暇(いとま)を」


って言って立ち上がろうとしたら


「さてと、ぼちぼち本題に入るとするか」


と言って目の前のデビル柊がニヤリと笑った