翔真の指先が私の体に少しずつ火を灯していく


その度に私の体はどんどん熱くなる


翔真が優しく触れるたび


私の口から甘い吐息と言葉が漏れる


「翔真…私、翔真が好きなの。好き、翔真…大好き」


「解ってる。オレも有が好きだ」


言葉とともに、さらに私を乱していく翔真


「んっ…翔真ぁ…私の何もかも溶かして…
早く私を翔真と一つにして…」


甘いチョコには人を大胆にさせる効果があるのだろうか


「あぁ、溶かしてやるよ。オレも早く有と一つになりたい…」


翔真の熱い息が私の耳にかかる


こうして私達は何度も何度も繋がり


お互いの体が溶けあって


一つになって


初めてのバレンタインデーの夜は


チョコよりもずっと甘いものになった