「だけど一度でいいから私の事ちゃんと見てほしかったの。妹としてじゃなくて女として私を見てもらいたかった…」
私は黙って彼女の話を聞く
沈黙の合間に時折、池の鯉が跳ねる音がする
そしてーーー
「何かムキになっちゃって、とっとと諦めて前に進みたかったのに出来なかった」
彼女は私に笑顔を向けると
「悔しいけどこうなって良かったとも思ってる。正直に言うと今はまだ気持ちの整理がついてないけれど、きっとこれからそういう風に心から思える様になると思うの。
だから、その時が来たら翔ちゃんから卒業出来るきっかけをくれたあなたに…
有さんにありがとうって言おうと思う
今は絶対に言わないわよ」
彼女はあっけらかんと笑いながら言った
「千年さん…」
私は黙って彼女の話を聞く
沈黙の合間に時折、池の鯉が跳ねる音がする
そしてーーー
「何かムキになっちゃって、とっとと諦めて前に進みたかったのに出来なかった」
彼女は私に笑顔を向けると
「悔しいけどこうなって良かったとも思ってる。正直に言うと今はまだ気持ちの整理がついてないけれど、きっとこれからそういう風に心から思える様になると思うの。
だから、その時が来たら翔ちゃんから卒業出来るきっかけをくれたあなたに…
有さんにありがとうって言おうと思う
今は絶対に言わないわよ」
彼女はあっけらかんと笑いながら言った
「千年さん…」



