「無理無理無理絶対無理ーーーーーっ!!」


実家から真っ直ぐ私の家に来てくれた翔真はあり得ないこと言い出した


「千年と勝負しろ、お茶で」


今日ご両親に私との事を話しにいったんだよね?


勝負しろ?お茶?


意味解んない


第一、私お茶とか出来ないし


そ、そうだよ


点前とか無理だよ~


「ねぇ、翔真。私、お茶とか無理なんだけど…」


「ああ、心配するなって。それだと、最初っから勝負決まっちまうだろ?さすがのオレもそんな危うい勝負に手は出せねぇよ」


「じゃあ、どういうことなの?お茶って」


「ああ、急須で煎れる日本茶の事だよ」


「日本茶ぁ?」


私の頭の中はもう、パニックで何がなんだかわからない状態だというのに


今、目の前にいるオレ様悪魔の翔真は


戸惑っている私の事はお構いなしに


自信ありげに私を睨み付け


高らかに笑っていた




駄目だ…


万が一勝負に負けたら…


今度こそ殺されるーっ!!