しかし千年のヤツ


この前の様子じゃ一筋縄ではいかないな


みんなでどうしたものかと座敷に重い空気が流れていた


その空気を断ち切るように


「旦那様、お茶をご用意しましたがいかがいたしましょう」


と襖の外から沢さんの声がした


「たのむ」


父さんが言うと、沢さんは座敷に入り綺麗な所作でお茶をいれていく


それを見ていてふとオレは閃いた


これだ…