*莉緒サイド* 私が教室に帰るとさとえが心配そうな顔をしていた。 今日の朝理生くんに目をそらされて傷ついた事、保健室での出来事、すべてを話した。 「莉緒~!!!良かったじゃん!!!」 さとえが私に抱きついた。 「ちょ、ちょっと!!」 クラスのみんなが引いた目で見てくる。 「あっ!!ごめんごめん。つい、嬉しくって...。」 「いいよ!色々ありがとね。」 自分のことのように喜んでくれるさとえを見ていると、さとえが親友で本当に良かったって思えた。