「そうなんだ。ありがと。」





「いいえ。明日から毎日迎えに行くから」




「えっ。いいよ。私ちゃんと学校行くし!!」




「いいから。家で待ってて。って、なんか私たちカレカノみたいじゃない?」





なんて笑いながら話していると、あっという間に学校についてしまった。





「もうついちゃったね。」




「大丈夫だよ。あんな奴のこと気にしなけれ全然大丈夫。私がついてるから」




さとえの励ましに、私は気合をいれて教室まで向かった。





ガラッ。




教室のドアを開けると、クラスメイトが10人ほどもう来ていた。




でも理生くんは来ていなかった。




ホッとしながら、まだ席は決まっていないので昨日座った席に荷物を置いてさとえと話していた。





しばらくたって、教室のドアが開いた。





反射的にさとえと私はドアのほうを見た。





そこにいたのは今一番会いたくない莉緒くんだった。