私が瞬きをした一瞬の間に、吉井くんは居なくなっていた。 遠くで悲鳴が聞こえる。 ああ、彼も飛んだのだ。 永久ちゃんと同じように、永遠になったのだ。 結局、最後まで、私は吉井くんに想いを伝えることすら叶わず、まして、彼に私自身を見て貰うことすら叶わなかった。 彼は最後まで、永久ちゃんを愛していた。 そして愛し続けるのだ、これからも、永遠に。