こうして僕らは、夢を見る






脇の下に手を入れられて宙に浮いた身体は翼から遠ざかる。しかし――――‥





「つ、司くん」

「何ですか?」

「―……いや。何でもない」





何故か司くんの膝の上にいる状況。軽々と私を持ち上げたのは司くんだった。体重が重い私を軽々と持ち上げる腕力が凄いと思った。司くんも男の子なんだなあ…



なんて事を、膝上にちょこんっと座って考える。



他人の膝の上に座る事が初めてでドキドキ。でも僅かにワクワクする。新鮮な気分になりこのままで良いかな?と思ったとき。





「うきゃあっ」





即座に後悔する。



膝上から下りたいが腰に巻き付いた手がそれを許してくれない。





「な、何やってんだよ!?」

「ほお。遣るな」

「………正気?」

「ひゅ〜。羨ましい事すんじゃねえの。つかさく〜ん?」

「………チッ」





それを見た反応は様々。見ているだけだから暢気なことを考えられるし勝手なことを思える。慌てるくらいなら司くんの暴走を止めて下さい。それか変わってくれ。



自然と顔が引き攣る。



相変わらず司くんは手を退かす気配を見せない。





「ち、ちょっと司く、」

「良いじゃないですか。崇って人は良くて俺は駄目なんですか?」

「た、崇は特別っ」

「ふうん……」

「ひゃっ、」





司くんの手は鷲掴みにした私の胸を揉んでいる。そう。司くんは、先ほど楓君にさせようとした事を実行している。ボインボイン!と連呼していた馬鹿な私の胸に手を添えている。



夏のため薄着――――――と言うよりもドレスだ。夏使用のブルーなドレスを身に纏っている。恰も直に触れられてるみたいだ。



たんまっ、たんまっ!



崇が特別って言うのは良い意味じゃなくて!いやいや悪い意味でも無いけど!恋仲じゃなくて友達だから特別!悪友だから特別って言う意味!――――――――しかし残念ながら私の言い分は意味を成さない。





「ほんとムカつく」

「……っゃあ」

「今までどれだけの男を誘惑してきたんだよ?」





自分の膝に乗せる私の耳元で囁く。まるで誘導尋問。



吐息が耳を掠めるたびにゾクゾクしてしまう。



身震いする私の耳朶を舌を這わせると甘噛みする司くん。





「……っんん」





繊細な耳。巧みな舌遣いに翻弄される。加え甘噛みされれば真っ白になる頭。綺麗な金髪が頬に当たる。同時に良い馨りが鼻を付く。刺激や匂いに頭がクラクラ。