こうして僕らは、夢を見る



私の視線に気がついたのか、クールそうな少年と目が合った。一番常識を兼ね揃えている知的さが感じられる。悪く言えば愛想がない少年。




「朔(さく)」

「……どーも」




一番真面(まとも)そう。だけど何だか絡みづらいな。本当に高校生?この子だけに言える言葉じゃないけど。





端から

涙君、

籃君、

翼、

朔君、


―――――そしてあともう1人。目付きが悪い赤茶の髪をした少年に目を向ける。





「………」

「………」

「………」

「チッ………楓(かえで)」







――………え、なにこの子。



舌打ちされたときは張り倒して殺ろうかとか思ったけど―――――――――‥



もう今は殴れない。



殴る気も消え失せた。



この子何か可愛い……



だって



耳、真っ赤………





「コイツ、上がり症だから。」





林檎のように赤く染まった楓君に「え。いまの何処に照れる所があったの?」と呆然とする私に朔君が教えて呉れた。



あ、上がり症……?



今度は違う意味で楓君を穴が空くほど見つめた。だってあんなにオラオラ系で喧嘩越しだった男の子が耳まで真っ赤にさせて外方向いてるんだもん。



なんか……こう……母性本能を擽られるような感じだよね。ギャップ萌えみたいな?狙ってやってんのかと思わせられる。



朔君の言葉に籃君はからかいを含んだ笑みを浮かべてのらりくらりとした口調で話す。





「そうそう〜。楓ちゃん照れ屋だからよ〜?」

「なっ。ち、ちげえよ!」




ああ駄目だ……



この子可愛い。



綻ぶ口元に手の甲を宛がう。



顔や耳や首を真っ赤にさせながら籃君の胸倉を掴む楓君に胸キュンだよお姉さん。キュン死にしそう。見た目とは真逆で楓君は可愛い生き物だったんだね!





「見てんじゃねえよ!」





2人を見つめ微笑ましい笑みを浮かべている(つもりだけど実際はニヤニヤとしているただの変態)私に怒鳴り散らしてくる楓君。



でも全く怖くないし不愉快でもない。可愛いワンコの鳴き声に聞こえてくる。