そして学校は放課後になり、
部活へ行く人や寄託者がぞろぞろ動き出す。


俺も帰ろ・・・。


入学した頃は部活もやっていたが、
人殺しと呼ばれる様になってから
俺は部活をやめた。






陸上部だった。

『春瀬はいいタイム出すなー』

『ありがとうございます!』

『皆も春瀬の事、見習えよ』


顧問にはいつも褒められてそれなりに
充実していた。


だけど、──・・・


『人殺し・・・』


─バッ─


声の聞こえた方を振り返る。

でも誰が言ったのか分からない。


皆、同じ顔をしてこっちを見る。


『───・・・ッ』


『怖えー、俺らも殺られるんじゃね?』

くすくすと笑い声交じりの罵声。



そして俺は部活を辞めた。





いや、逃げたんだ。