─引越し当日─




この日、高森は態々学校を
休んでまで俺の引越しの
手伝いをしに来てくれた。



「悪いな、高森」


「うぅんっ」

「こっちこそ急に押し掛けちゃってゴメンね!」


「いや、高森が来てくれてよかったよ」

「"俺ら"だけじゃ手廻んなかったし」




"俺ら"とは・・・、




「ありがとうね、明日翔ちゃん」


「いえいえっ」


「明日翔さん、それ私持ちますよ!」


「大丈夫だよ、ありがと」







母さんと、公実も一緒。