短編集

 ビキビキと身体が軋む。痛みのためか、うめき声を発し、血管が浮き出る。

 その血管を核として、そこから戒めの鎖の痣が浮き出てきた。


「さあ…あがけよお前等…」


 ウィンストンが冷や汗を流しながら呟くと、三人は更に悲痛の叫びをあげた。


 そして、一瞬の沈黙が、更なる恐怖を煽る。


『!?』

 三体の機体が、一瞬にして姿を消した。

 小アルカナ達は、己の目を疑った。


「ぐぎゃあああっ!?」

 断末魔が聞こえると、小アルカナの二人の目に飛び込んだのは、仲間の一人が三人の手によって串刺しにされている光景。

「バ、バカな…!?」

 一切表情を変えなかった小アルカナ達が、そのありえない光景を見て驚いた。
 すべてにおいて、大アルカナと呼ばれる旧型のジェネリックを上回るはずの力があるのに、一体がやられるとは思いもよらなかった。

 仲間のロボットの心臓部であろう脈打つ場所は輝きを失い、爆破。


[こんな力があるなんて、私たちはマスターから聞いていない]

[一旦退却する]

[いや。我等の使命を果たすのみ]