「それはこっちのセリフだっつの!」

【どぅおっ!】

 ローズも、負けず劣らず怒鳴り散らす。

「この一年ずっと働き詰めだった体を休ませようと一週間の休暇を取ってたって言うのに、コスモビーチに着いて、新しい水着着て、さあこれから泳ぐぞ~! ってな時に、ブラッディ・マリアが空から迎えに来るって、どーよコレッ!」

 一気に怒鳴りすぎたせいか、ゼハゼハと荒く息を吐いている。
 男性は押しに負けてアタフタとしていた。

【しょ、しょーがないだろ~? まさかこんなに早く敵さんが回復かつ普及、更に攻撃してくるなんてさ~】

「だまらっしゃ~いっ! このツケは、タダで一ヶ月ディナーご招待で許したげるわ!」

【そ、そんな~、僕の給料があ~】

「泣き言は聞かないっ! さっさとゼーレシュナイダー転送してこーいっ!」