「そんなことが…」 沈黙になってしまった。 「僕がどうこう言えるわけじゃありませんが、自分の気持ちに正直になってください」 優しい言葉をくれた。 それだけでだいぶ楽になる。 「はい。聞いてくれてありがとうございます」 「お力になれたらいいです」 誰も喋ることなく、事務所についた。 静かだったが嫌ではなかった。