刻一刻と終わりの時が近付くにつれ、胸のざわめきが増してくる。
このままユイと朝まで一緒にいて、平静を保てる自信がない。
ロイドは夕食と風呂を終えた後、酒ビンとグラスを持ってリビングに向かった。
ソファに座りユイに宣言する。
「今夜は飲むぞ。慰労会だ」
「え? 何の?」
「おまえが見事に殿下の代役を務めきった事のだ」
ユイは一瞬、不思議そうに目をしばたたいた後、笑ってグラスを取った。
「うん。ありがとう」
「お疲れ」
グラスの縁を合わせて乾杯すると、ユイは舐めるようにして、ほんの少し酒を飲んだ。
甘い酒ではないので、一気に飲んだりしないようだ。
今夜酔っぱらって、さっさと眠り込まれては切ない。
けれどロイド自身は、酔ってしまいたかった。
胸のざわめきを紛らわせたくて。
このままユイと朝まで一緒にいて、平静を保てる自信がない。
ロイドは夕食と風呂を終えた後、酒ビンとグラスを持ってリビングに向かった。
ソファに座りユイに宣言する。
「今夜は飲むぞ。慰労会だ」
「え? 何の?」
「おまえが見事に殿下の代役を務めきった事のだ」
ユイは一瞬、不思議そうに目をしばたたいた後、笑ってグラスを取った。
「うん。ありがとう」
「お疲れ」
グラスの縁を合わせて乾杯すると、ユイは舐めるようにして、ほんの少し酒を飲んだ。
甘い酒ではないので、一気に飲んだりしないようだ。
今夜酔っぱらって、さっさと眠り込まれては切ない。
けれどロイド自身は、酔ってしまいたかった。
胸のざわめきを紛らわせたくて。