神様さえも朽ちらせる忌わしき呪物


 拳を握り蹲るミッシェルを横目に、龍雨は静かに溜息を吐いた。

 主人は何時だって意地が悪い。

 “何時でも救える”シャクナを救わず、“救えない”ミッシェルを救おうだなんて。

 傲慢だと思った。