神様さえも朽ちらせる忌わしき呪物


 「…主人…主人は神はいないと言われますが聞いてくれますか?我の戯言です」

 ロキの心が荒んで行くようで、見ていられなかった龍雨は柔らかい笑みを浮かべた。

 「ん」

 肯定も否定もしない。

 勝手に言ってとロキは空を見上げたまま呟いた。