「主人、そろそろ進みましょう。追っ手が来ます」

 追われ続け、逃げ続ける彼らは常に血なまぐさい旅を続ける。

 遥か彼方の空を眺める龍雨にシャクナもデレていた顔を引き締め、姿勢よく立った。

 「…ミッシェル…ごめんね」

 きちんと埋葬することも出来ないんだとロキが空を見上げた。