「それは困るね」 鼻をズビズビ言わせるロキに龍雨は笑いかけた。 「冷静に、冷徹に。ご自分の私欲の為だけに。傲慢になってください。他人の死に心を奪われない程の強さを持ってください。そうでなければ、壊れますよ」 主人を思っての言葉と知っていて、ロキは深く深呼吸する。