私、先輩にフラれちゃったんだ…。


でもどんどん王子への好きが膨らむばかり…。


おかしいなぁ…。


「てへへへ…。」


「てへへへ……じゃねーよ!!前のテスト持ってきたか!?」


「もちろんです!!王子先輩!!」


「なんか俺、『王子、王子』言われると自分の名前忘れそう…」


「どうぞご自由にお忘れください!!」


「忘れるかーっ!!良樹じゃ~っ!!」


「はいはい。今回先にムキになったの王子だから負けね!!」


ニヤリ…。


私の初勝利!!見よ!この華麗な私を…


「全然華麗じゃねーよ!!さっテストの直し始めんぞ。」


なっ…なんと!!心の声が聞こえてた!?

コイツ…


「テレパシー使ったな~!」


「違う!!なんとなくお前の考えてる事分かっただけや!!」


え…?てことは最初の所も?

私の気持ち、とっくにバレてるのーっ!!