催涙雨




児童館までは恭ちゃんの車に
乗せてってもらう。


正確には…恭ちゃんの車じゃ
ないんだけどね。


真っ赤なスポーツカーに
あたしはわっくわく。

そんな助手席に乗るあたしを
横目で見た恭ちゃんは
目を細めて優しく笑った。


頬にあたる風が心地良い。



もくもくとした雲のせいで
日差しは強くない。


だけど───‥



───どうか雨を降らせないで。