考えるのを止め、肌にべと付く気持ちの悪い寝汗を流しに、シャワーを浴びる為一階へと下りていく。



脱いだ服を洗濯機に放り込む時、洗面所の鏡に映った自分の顔に違和感を覚えた。



確証は無いが、此処数日の間で、顎の周りがシャープになったような気がする。



皮膚として張り付いていた物が、骨格を強調するかのように、皮膚が突っ張っているようにも見える。



それが疲労感を表しているのだとは分かっていたが、適度な疲労感は有った方が良い。



疲労が全く無い状態だと、人間は無理をせずに妥協という二文字を思い浮かべる事が多いのだ。