Love Trip in Italy (番外編)



「そうか。それは多分“食事を付けますか?”って聞かれたんだろ」


「……そうみたいね?」


杏花はテーブルの上を指差してる。


「杏花。ここはイタリアだけど、英語なら大抵通じる」


「えっ!?あっ……そうか。そうだよね、私の勤務してたホテルも…」


杏花が俺の為にしてくれた事が嬉しくて…


つい、顔が緩む。


ホント…杏花は最強の女だな。


コーヒー1つで…


俺の心をこんなにも温かくする。


口にしたコーヒーは何てことないコーヒーなんだが、


杏花が隣りにいると言うだけで…


美味しさが増す。


俺がそんな事を考えていると…


「要?そのコーヒー、そんなに美味しいの?」


「ん?……飲むか?」


俺は一口、口に含んで杏花に口移す。


「ん!!………もう!!////////」


顔を真っ赤に染め上げ俺を睨む。


「杏花、そんな顔して…襲って欲しいのか?」


「なっ!!//////……バカ!!」


杏花はますます顔を染め上げた。