それから10分くらいして

治療室の光は消えた。


「るい。」


りっちゃんに呼ばれたと同時に

蓮から離れた。



医療室の中からは

白衣を着た人がたくさん出てきた。



「あの……、木下先輩は

無事ですよね!?」


りっちゃんとミサは

お医者さんにしがみつくように

必死に聞いてくれた。






「…………分からない。」


お医者さんの声に

その場にいた全員の空気が

凍りついた。