「るい、家来る?」


黙って頷くと

手をつないで歩いてくれた。



蓮の家まで

二人とも一言も

話すことはなかった。



「お邪魔します。」


とだけ言うと

まだ靴も脱いでいないのに

寝室へと

抱きかかえられて

連れてかれた。




「蓮っ……靴!!」

ベッドに優しく乗せると

あたしが履いてたヒールを

脱がせて

そのへんに置いた。