雄平に手を振り終わると

すぐに家に入った。


「おかえり~♪

お姉ちゃん。」




あたしには中3の妹がいる。

受験生だけど

もう高校が決まっているって

言っていいほどの

頭の良い妹。



「るな、お母さんは?」


「台所にいるっ」


「ありがとう。」


地毛の茶色のストレートな

髪の毛を揺らしながら

二階へと上がって行った。