「我らは、今すぐにでも行けるがどうする?お前たち次第ではあるが」


「そうね…、あっ!言い忘れたけど貴方達の名前は此方と同じだけど、姓はラビリアって言うの。ラビリアの一族は先祖が竜人。古代の竜の魔術を使う竜騎士[ドラゴンナイト]と言って、カイは闇を司る邪竜の力を、ソーマは水を司る水竜の力を使うドラゴンナイト。でも、二人は竜の力の他に基本的な魔力が強大なの。昔の貴方達は、ファンタジアの基準でいけば、魔導師の為のギルドのマスタークラスだった。今なら、もしかするとそれ以上よ」


「そう言う事だ。チートな展開だが、我が思うに魔力をファンタジアで回復させながら自由に使えるように我らが教えよう」


「「……マジで?」」


なんと言うか凄いな俺達。
もしや最強設定王道の魔導師で、活躍次第では二つ名が有ったりとかの小説的な展開。


「あはは。俺マジで行きたいわ」


「俺も今すぐにでも行きたい」


そう言えば、二匹の猫は嬉々としてソファーからジャンプし床に着地した。


「なら、行きましょう。ファンタジアへ!!」

ラウとレウは、もう一度ジャンプした。と同時に二匹の背中に真っ白い羽が生え、俺達を中心に魔方陣が床に描かれ光る。

その眩しさに思わず目を庇うように腕で顔を隠した。

数秒後、光は消えて俺達もファンタジアへと姿を消した。