「仕方ないわね。面倒だし簡単に説明するわよ。貴方達は元々[ファンタジア]って魔法世界で産まれたのよ。だけど、幼い兄弟の貴方達は魔力が多過ぎて制御出来ずに異世界に迷い込んだ。心当たりないかしら。怪我をしても直ぐに治ったり、馬鹿力だったり、嗅覚や聴覚が人より良すぎたりしない?心当たりがあるなら、それは貴方達はファンタジアの、ある特殊な一族に産まれたからだけど」



「…物凄く心当たりがあるな。というより俺達は兄弟で異世界に来たのか。親はいるのか?」


「居るわ。どっかにね。私達は異世界に行く事が出来る旅渡りの猫よ。貴方達と一緒に向こうの世界で暮らしてた。私の名前はレウよ」

「我はレウの兄ラウだ。カイのパートナーでもある。」