「…分かった。」 断れない。 渋々だけどうなずくしかない。 だって… あたしだって、お兄ちゃんに告白する時は一人心細くて苦しくて。 誰かが一緒だったらって。 思ったもん。 それに、たまにはお兄ちゃんに何か作ってあげるのもいいし。 お兄ちゃんのついでって思えばいいかな? それで絢音と大迫先輩が少しでも距離を縮められるなら。 モヤモヤした気持ちを消化するように。 気持ちを切り替えて。 絢音とカップケーキの材料を買いに行って。 夜、早速、作ってみた。