全然知らない同級生だったけど。 コクられたことがキッカケで。 たまに挨拶したりとか。 絢音から話が入ってきて。 サッカー部ではFWやってて。 数学が得意で。 大迫先輩とはいつも一緒に帰ってた。 前よりは亀井くんのことを知って。 これから友達になれるって思ってたから。 なんか… ポッカリと胸の真ん中が空洞になったみたいに。 何も考えられなくて。 ただ…涙が溢れるだけ。 「嘘だろ…。ごめん。俺、何の力にもなれなくて。励ます事しか出来なくて。」 うつむきながら唇を噛みしめて。