って呼べる。
指も舌も呼吸ひとつが体にかかるだけでも。
お兄ちゃんの全てに反応する。
お兄ちゃんの熱さと激しさと。
優しくゆっくり細胞が求めるように。
終わりなんて見えなかった。
お兄ちゃんがあたしの中で広がって、いっぱいになる度にお兄ちゃんの愛を感じた。
お兄ちゃんがいない日は考えられなくて。
お兄ちゃんがいない日は、自分がおかしくなりそうだった。
心は悲しくて泣いてるのに、体の芯が熱く熱を持ったまま。
お兄ちゃんに触れると心も体も落ち着く。
熱くなった体の芯に解熱剤を与えられたように。
悲しい心が羽毛に優しく包まれるように。
お兄ちゃんと一緒にいることに、生きている事を感じた
あたしの全細胞が…
あたしの命が…
お兄ちゃんで構成していた。
だから。



