「あっ!!!!ミュウか!!!」

ミュウは舌っ足らずだから、『ミュウ』としか聞こえないんだ。

昨日は帰ってこなかったって…。

もしかして、尚吾のビルにいるの?

また、ドス黒い気持が渦を巻き始めた。

でも、くっつけるなんて言ったのはあたしなんだし…。

ズキリッと、痛みが胸に走る。

『件名  どこにいる?

本文 ----

今、どこにいる?』

簡単に返信した。

『件名 『G』

本文 ---

の部屋にいますよ☆』

すぐに帰ってきた。

気分は乗らなかったけど、大きなため息をつきながら『G』に向かった。

電車に乗りながら、いくら気持ちが落ちていたからって。

何でくっつけるなんて言っちゃったかな?

自分の行動に後悔。

『G』に向かうのも、少し足が重かった。

ミュウの部屋の前に着くと、隣の部屋から秀が眠そうな顔をして大きく伸びをしながら出てきた。

あたしの顔を見ると、ニッコリと笑って

「ちゃんと、昨日は頑張っちゃったよ!!」

なんて冗談言ってきた。

「が…頑張ったって…。」

口をパクつかせ、顔が真っ赤になってく。