それは突然だった。 「なあ…蒔宮さ、オレと付き合わない?」 恥ずかしいとか。 状況考えてとか全くない。 昼休みの教室で。 それも、みんながいる前で。 いきなり言われた。 人生初の告白が。 こんな形なんて。 「えっと…ごめん。」 それしか言えない。 「そっか。悪かったな。」 それだけ言うと、バツが悪そうにどこかに行ってしまった。