あたしは、敦に振り向かず前に進んだ。


隆弘の車の中であたしは、外を一点見つめてた。


何も弁解さえ させてくれない敦


もうダメかもしれない。


「なんか美味しいものでも、食べにいく?」


「ううん
出来れば家まで送って欲しい」


「了解
あっ!でもちょい 寄るとあるんだけど ここから近いからいい?5分で済ませるから」


乗せてもらってるんだから、文句はない


寄るのは、この前車を買ってくれた友人に、キーのオプションカバーが届いたから持って行くみたいだ。