鬼の花嫁







「今晩も強い酒を用意してやろうか?」

「結構です!」




大きな声でそう言って

逃げるように自室に向かう。




部屋に戻って、

まだ赤い頬をパンパンと叩く。




本当になんにも覚えてないよーっ




きゃー!と心の中で

恥ずかしさと葛藤しながら

ころんっと畳に転がる。




ふと見上げた時、

視界に入る大きな天井…




段々と顔を熱が引いていって

ゆっくり考えてみる。





(随分ここの生活にも慣れたなぁ…)





あんなに逃げたいと思ってたのに

ここに居たいとさえ思うようになるなんて…