鬼の花嫁







「聞こえなかったか?」

「あはは、そうみたいです」

「妻として迎えに来たぞ」

「…………。」






聞き間違えじゃなかったー!





「あ、あの!風…神さん?」

「なんだ」

「あたしまだ15ですが…」

「俺の郷では年齢は関係なく祝言を上げられる。安心しろ」





……ん?俺の郷?

あ、もしかして……





「が、外国の方……」

「ああ、言うのが忘れていたな。俺は鬼だ」

「お、に……」




えーっと、それって…




「おにって鬼?」

「そうだ」




ははは、ですよネー…



い、いやいや…

鬼ってどういう事よ、鬼って。