そしてその場所でまた私は先輩に抱かれた

波の音をBGMにして飽きることなく何度も何度も繋がった

いつもはとろけるほど優しく私を抱く先輩が

この日は今までにないくらい激しく私を求め続けた

けれど全然嫌じゃなくて何て言うのかな

上手く言えないけれど全身に先輩の愛が注ぎ込まれる感じがして

いつも以上に幸せだったんだ

いつの間にか眠ってしまった私が目を覚ましたとき

先輩はどこにもいなかった

ただ

「ちいの肌は透き通るようにキレイだから」

と言って今まで一度もキスマークなんてつけなかったのに

鏡に映る私の身体には

先輩が残した赤い花びらの様な後がたくさん残っていた

まるでそれは満開の桜が咲いているようだった