「佐伯佐伯」
「……なんですか?」
輪から外れてカタカタとパソコンに向かっていると、椅子ごと会長がよってきた。
少しめんどくさい。
ちなみに愉快な会長以外は、私をちいと呼ぶ。
任命式の後の顔合わせで、会長に命名された。
命名しといて自分は苗字呼びとか、意味がわからないが。
会長曰く、親しき仲にも礼儀ありだそうだ。
全く礼儀はなっていないと思うけど。
「お前の権限で拙者のダンスをプログラムに組み込みたまえ」
「…書記に言ってください」
私は会計だ。
「佐伯ちん、つまんねーなー。ほら、うさぎさんですよー」
「…何がしたいんですか」
なぜかファンシーなウサギの写真が表紙のノートを押し付けてくる、会長。
ああ、本当にめんどくさい。
「もー。佐伯は仕事好きすぎだ。眉間にシワ寄せて、某刑事ドラマの偉い人みたいだぞ。確保だー」
「…いい加減仕事しましょうよ」
予算を振り分けながら相手をするのも疲れてきた。
そろそろガツンと言おうと、体を会長に向けた。
「――――」
「……なんですか?」
輪から外れてカタカタとパソコンに向かっていると、椅子ごと会長がよってきた。
少しめんどくさい。
ちなみに愉快な会長以外は、私をちいと呼ぶ。
任命式の後の顔合わせで、会長に命名された。
命名しといて自分は苗字呼びとか、意味がわからないが。
会長曰く、親しき仲にも礼儀ありだそうだ。
全く礼儀はなっていないと思うけど。
「お前の権限で拙者のダンスをプログラムに組み込みたまえ」
「…書記に言ってください」
私は会計だ。
「佐伯ちん、つまんねーなー。ほら、うさぎさんですよー」
「…何がしたいんですか」
なぜかファンシーなウサギの写真が表紙のノートを押し付けてくる、会長。
ああ、本当にめんどくさい。
「もー。佐伯は仕事好きすぎだ。眉間にシワ寄せて、某刑事ドラマの偉い人みたいだぞ。確保だー」
「…いい加減仕事しましょうよ」
予算を振り分けながら相手をするのも疲れてきた。
そろそろガツンと言おうと、体を会長に向けた。
「――――」


