陽大くんと目があって、呼ばれた気がした――――…


『おっと!? 借り物は!?』


「佐倉!!!」


『佐倉美海ですか!?』




陽大くんは目の前まで走ってきてあたしの手を引っ張った。


「佐倉、来て」



有無言わさず引っ張られた。