そのピアスは昔、デザイナーの母さんが俺たちのために作ってくれた限定品で、俺に銀、日和に金。 同じ顔だし、よく耳で見分けられてる。 こっそり見てるんだろうけど、視線が耳にいってんのバレバレ。 あ――――――あ、 いねぇかな、俺の存在を愛してくれる奴。