カチ…カチ…
刻々と時刻は過ぎていく。


あと40秒で、おにいの誕生日。


朝からゆかりちゃんと会うみたいだから、ぴったりにおめでとうを言っておこう。


そう思って、おにいの部屋の前で待機中。


3…2…1…


私はドアを開けて、クラッカーを鳴らした。


「おにい、誕生日おめでとー!」


「いやだぁぁぁあぁ!!」


…は?


人が祝ってんのに、嫌だって何よ?


「は!いよ…」


「どうしたの?」


「おっさんになってしまった…」


まだそんな事言ってんの!?


気にしすぎでしょ!


「メタボリックだよ!肉摘めるし。」


おにいは、皮をつかんで言う。


「それ、肉じゃないから!皮だから!ケンカ売ってんの?」


おにい、マジ細いじゃん!


「…こんなんじゃ、無理だ〜!」


…何が?