何か、とてつもなく嫌な予感がする。 暑くもないのに、汗が出る。 「知ってるのよ、あなたたちの関係を」 「荒川さん、何言って」 もしかしてバレた? あんなこと、しちゃったから? どうしよう、 想はいないし、何も言い返せない。 「いいわ、黙っててあげる、その代わり..」 「入って来て下さい」 荒川さんの声と先生の声が重なってよく聞こえなかったけど。 でもその勝ち誇った顔に体が動かなくなる。 どうしよう、どうしよう、どうしよう!