言っている意味が分からず、首を傾げていると花がいきなりあたしを抱き締める 。 「どうしたの?」 「だいじょうぶ!ママ、だいじょうぶ!」 まるで子供をあやす大人のように言ってくれる。 伝わる鼓動の音が心地よくて、ゆっくり瞳を閉じる。 「だいじょ〜ぶ、だいじょ~ぶだよ、ママ」 子供番組で最近流れている曲の歌詞を変えて歌う花。 「ママは~いつもはなをまもるから〜、はなも、ママをまもるよ〜だからだいじょうぶ~」 花の気持ちが伝わってきて、心があったかくなる。