深海メランコリア



こうすれば顔も見られないし

気付かれることもないでしょ?



寝てるって思ったら諦めるだろうし。





我ながら俊敏な対応に一時的な満足感。







足音はベッドのすぐ近くで止まった。


そして閉まっていたカーテンが引かれた。







ほら、諦めてどっか行け。


私はまだ泣きたい気分なんだから。



相手を嘲笑うように息をひそめる。






低くてなめらかな男の声が聞こえた。


「おい。」





私まだ寝てるつもりなんだけど。




「そこでサボってるやつ、どいてくんね?」






バレてた。




直球だなぁ…。


てゆーか上からな感じだし。

腹立つ。




シーツの中で寝たふりを続ける。








「暇つぶしならどっか他でやれ。」