春の匂いのする朝。 お父さんとお母さんがくれた合格祈願のお守りをポケットに入れる。 まだ新しい校舎と、かわいい制服が気に入った。 何より、その高校は『吉太郎がいる』高校だから、特別なんだ。 真っ白な掲示板が貼り出された。 また白い布がかけられていて番号は見えない。 キョロキョロ… 背の高い吉太郎が目に入った。 「お前、何番?」 吉太郎は、私の番号を聞いて、目を閉じた。 そして、両手を合わせて、 「2人とも受かっていますように…」 祈ってくれた。