カラカラカラ…
「うおっ…アブね〜」
リュートの足元の階段が崩れ、慌てて壁に手をつく。
崩れた階段の破片が下に転がっていく。
「いたっ。
ちょっと、リュート。気を付けて。」
どうやらニーナの足に当たってしまったらしい。
悪い。と言ってリュートは慎重に足を出した。
「ここで階段は終わりのようだな。」
段の終わり、少し広くなった場所でガルはみんなが来るのを待った。
その間、また壁を照らしてみると、さっきと似たような壁画が描かれてあった。
「ガル、先はどうなってる?」
「まだ続いてるな。
もう下には降りてはいないが…」
先を照らすたいまつの炎がゆらゆらと揺らめいた。
「…風が抜けているな。」
と、最後のリュートがまたも階段を崩しながら降りてきた。
「だぁ〜なんでこんなに暗いんだよ!歩きにくいったらない…」
ぶつぶつと文句を言うリュートをシーファがなだめる。
「燭台はあったみたいだけど、ロウソクが無かったからしょうがないわよ。」
「は?燭台?」
「なによ、気付いてなかったの?ここにも…
ほら、あるじゃない。でもロウソクは全部使い切っちゃってるから、どうしようもないの。」
ガルのたいまつを上にかざさせる。
自分達の頭より上の位置に何も乗っていない燭台が見えた。
「シーファの方が上級者みたいね。」
「うるせ!ほら、行くぞ!ガル、早く行けっ!」
リュートはばつが悪そうにみんなを急かせた。
ガルは小さくため息を漏らし、たいまつを先に照らし歩き始めた。
先の廊下は前の直線的な造りに対して、大きくカーブを描いていた。
カーブの先は何故かボンヤリと光を放っていた。
自然と口数が減り、息を潜めて進んでいた。
「うおっ…アブね〜」
リュートの足元の階段が崩れ、慌てて壁に手をつく。
崩れた階段の破片が下に転がっていく。
「いたっ。
ちょっと、リュート。気を付けて。」
どうやらニーナの足に当たってしまったらしい。
悪い。と言ってリュートは慎重に足を出した。
「ここで階段は終わりのようだな。」
段の終わり、少し広くなった場所でガルはみんなが来るのを待った。
その間、また壁を照らしてみると、さっきと似たような壁画が描かれてあった。
「ガル、先はどうなってる?」
「まだ続いてるな。
もう下には降りてはいないが…」
先を照らすたいまつの炎がゆらゆらと揺らめいた。
「…風が抜けているな。」
と、最後のリュートがまたも階段を崩しながら降りてきた。
「だぁ〜なんでこんなに暗いんだよ!歩きにくいったらない…」
ぶつぶつと文句を言うリュートをシーファがなだめる。
「燭台はあったみたいだけど、ロウソクが無かったからしょうがないわよ。」
「は?燭台?」
「なによ、気付いてなかったの?ここにも…
ほら、あるじゃない。でもロウソクは全部使い切っちゃってるから、どうしようもないの。」
ガルのたいまつを上にかざさせる。
自分達の頭より上の位置に何も乗っていない燭台が見えた。
「シーファの方が上級者みたいね。」
「うるせ!ほら、行くぞ!ガル、早く行けっ!」
リュートはばつが悪そうにみんなを急かせた。
ガルは小さくため息を漏らし、たいまつを先に照らし歩き始めた。
先の廊下は前の直線的な造りに対して、大きくカーブを描いていた。
カーブの先は何故かボンヤリと光を放っていた。
自然と口数が減り、息を潜めて進んでいた。


